痛みの話Q&Awhat symptom
肋骨骨折
肋骨骨折って何? (ろっこつこっせつ)
肋骨骨折は外来診療で良くみられる骨折です。転倒して、直接側胸部を強く打って発症する肋骨骨折や肋軟骨骨折、風邪や喘息で、長い間の咳きが続いた後や長時間熱心にゴルフの練習した後に発症する肋骨の疲労骨折があります。
レントゲン写真は診断上有用ですが、ずれの全くないものでは、2回目のレントゲン検査で発見されるものもあります。又、肋軟骨骨折は肋軟骨がレントゲンに写らない為、レントゲン診断は出来ません。
症状は?
骨折部の痛みは、体を動かしたり、咳をすると強くなります。
高齢者の骨折では、痛みのため痰が出せず、肺炎を併発することがあるので注意が必要です。
オートバイ事故などの転倒例では、肺の胸膜腔に血が溜まる(血胸)、空気が溜まる(外傷性気胸)などを起こす事があります。
治療法は?
肋骨骨折は、胸部をバストバンドで約4週間固定します。痛みは通常1~2週間で軽くなります。外傷性気胸や血胸を併発した重症例は、入院の上、胸膜腔にチューブを入れて、溜まった空気や血液を抜く胸腔ドレナージなどの処置が必要になります。