痛みの話Q&Awhat symptom
子供の上腕骨外側顆骨折
子供の上腕骨外側顆骨折って何? (こどものじょうわんこつがいそくかこっせつ)
発育期の子供に発症します。上腕骨顆上骨折と同じ様に手を伸ばして転倒した場合、上腕骨の外側顆部が骨折します。
この骨折部には手指を動かす筋肉がついています。この筋肉の緊張のため、骨折片が回転して、大きくずれることもあります。
症状は?
肘の関節は腫れと痛みのため、肘を動かす事ができません。肘の外側に圧痛があり、転位した骨折片の動きを手で触れる事もあります。
治療法は?
骨折部のずれの少ないものはギプス固定、経皮的鋼線固定などで保存的に治療します。しかしずれの大きいものは、骨折片が、筋肉に引かれて回転しているので、徒手整復は不可能です。 手術で転位した骨折片をもとの位置にもどし、鋼線で固定します。多くの子供の骨折のうちで手術を必要とする数少ない骨折の一つです。
この骨折で初期治療を誤った場合は、骨折部は偽関節となることがあります。その結果、成長と共に肘の変形(外反肘変形)を起こします。
受傷後できるだけ早く整形外科専門医を受診することが大切です。