痛みの話Q&Awhat symptom
特発性大腿骨頭壊死
特発性大腿骨頭壊死って何? (とくはつせいだいたいこっとうえし)
大腿骨の骨頭が、何らかの原因で血液の流れが悪くなって壊死をおこす疾患です。大腿骨頭がつぶれて変形して二次性股関節症をおこします。
どうして起るの?
副腎皮質ステロイドを短期間に大量に使った人やお酒を長期間たくさん飲んだ人に発症します。ステロイド性は20歳代に多く、70%は両側に。アルコール性は40歳代の男性に多く、約50%は両側に発症します。
症状は?
歩行時の股関節痛です。ちょっと股関節を捻っただけで、強い痛み出ます。レントゲン検査で大腿骨頭がつぶれている像が見られます。極初期で、レントゲン写真で所見のないものは、MRI検査で診断することができます。又、CT検査や骨シンチグラムも診断には有用です。
治療法は?
骨頭壊死の範囲が小さい例では、日常生活や運動を制限して、経過をみます。骨頭壊死の範囲が、体重のかかる部分に広くあり、痛みのため日常生活が困難な例では手術を考えます。
手術には各種の骨切り術や血管柄付腸骨移植術、人工骨頭挿入術、人工関節置換術が行われます。