痛みの話Q&Awhat symptom
強直性脊椎炎(AS)
強直性脊椎炎(AS)って何? (きょうちょくせいせきついえん)
背骨に起る原因不明の炎症のために腰や背中が痛み、前かがみ、後ろそらし等の動きが悪くなる疾患です。
男性に多く(約80~90%)、10歳~20歳に多く発症します。
父親から息子への家族内発症が多く、血液の免疫検査でHLA-B27が約90%陽性に出ます。
症状は?
若年者では、腰や背中に強い痛みがあり、レントゲン写真で仙骨と腸骨の関節(仙腸関節)に硬化像が見られます。年とともに、痛みは軽快しますが、猫背となり腰や背の動き(前屈、後屈)が極端に悪くなります。レントゲン写真で背骨は竹節状に強直して見えます。
治療法は?
消炎鎮痛剤の服用と運動療法が主です。背骨の強直を残して、自然に痛みは軽快します。
注意することは?
似たような病気に強直性脊椎骨増殖症(ASH)があります。
整形外科専門医の診察をお勧めします。