痛みの話Q&Awhat symptom
変形性腰椎症
変形性腰椎症って何? (へんけいせいようついしょう)
腰や背の椎間板が老化によって固くなり、薄くなって椎間板のクッションとしての働きがなくなり、この変化が、椎間関節や周囲の組織(骨、靭帯、筋肉)に影響して、腰部の神経が刺激され、腰からももの裏へかけての痛みやしびれが出る病気です。
どうして起るの?
椎間板の加齢変化(老化)が原因です。
椎間板の変性に伴って、椎体にとげ(骨棘)が形成され、神経を刺激したり圧迫して、痛みやしびれを起こすこともあります。又、これが脊柱管狭窄症の原因となることもあります。
一方、この骨棘は老化によって不安定になった脊椎の支持性に役立っています。レントゲン写真上、骨棘を認めても、腰痛のない人もいるわけです。
症状は?
腰の痛みは、夜中にトイレに行こうとするとき、朝、目覚めて起き上がるときに強く、動いているうちに軽くなります。
治療法は?
痛みの強いときは、消炎鎮痛剤を服用して、安静にし、腰部コルセットをつけます。
痛みが少し軽くなったら、骨盤牽引やホットパック等の理学療法をし、腰痛体操で腰や臀部の筋力を強くします。痛みは徐々に軽快します。