痛みの話Q&Awhat symptom
ガングリオン
ガングリオンって何? (がんぐりおん)
ガングリオンは関節包や腱鞘から発生する腫瘤です。関節包から発生するものは小指の頭から親指の頭ぐらいの大きさで、内容は淡い黄色のゼリー状です。手関節、膝関節や足関節など、体の各所に発生しますが、特に手の背側に多く見られます。
また手のひらで指の付け根に、米粒の半分位の硬い腫瘤ができることもあります。これは腱鞘から発生するガングリオンです。
ガングリオンの発生原因は不明ですが、結合組織の変性に外傷が誘因となって発生するものと考えられています。
症状は?
ガングリオンが小さい場合は全く痛みのないものもあります。大きくなると皮膚に腫瘤となって盛り上り、不快な痛みが出ます。ガングリオン腫瘤によって神経が圧迫されると、さまざまな神経症状をおこします。
関節包から発生するものは茎をもって、関節からかなり離れた場所に腫瘤をつくるものもあります。
治療法は?
細い注射針で皮膚に局所麻酔をしてから、太い注射針でゼリー状の内容物を吸引します。
再発を繰り返す例では、手術してガングリオンを全て摘出します。