痛みの話Q&Awhat symptom
舟状骨骨折
舟状骨骨折って何? (しゅうじょうこつこっせつ)
ころんで手のひらを強くつくと、手関節をつくる骨(手根骨)の一つの舟状骨と言う骨が折れることがあります。
この舟状骨は血液の流れが悪いため、骨が付きにくいと言う特徴があります。
又、この骨折は、その解剖学的構造から通常の2方向のレントゲン撮影では骨折を確認できないことがあります。そのため、舟状骨を別の角度から何枚か撮影する必要があります。
症状は?
手関節の痛みと腫れです。手関節を動かすと痛みが強く、手のひらの親指側を押すと痛みが出ます。
治療法は?
ギプス固定で保存的に治療します。この骨折の固定期間は、6~10週間と長期間となるため、手関節の装具をつけることもあります。
しかし、保存的に治療しても、レントゲン検査で骨の吸収が強く、骨片がずれているものは、偽関節(骨がつかずに関節をつくるもの)となるので、手術が必要になります。手術は、顕微鏡(マイクロテクニック)を用いて、血管を付けたままの骨片を移植する血管柄(へい)付き骨移植術や、骨折部に圧迫をかけながら固定するアキュトラック スクリュ-やハーバート ボーン スクリューによる固定が行われます