痛みの話Q&Awhat symptom
こむらがえり
こむらがえりって何?
夜間、特に早朝、片側のふくらはぎに悲鳴を上げる程の強い痛みと痙攣をおこします。
こむら(ふくらはぎ、腓腹筋)に痛みが出るので、この名前がつきましたが、すねの筋肉(前脛骨筋)などにも起ります。こむらがえりは、症状名であり病名ではありません。
日中、ゴルフや山歩きなどの運動をした。
イベントなどで長時間の立ち仕事をした。
運動や仕事で汗をいっぱいかいた。
日中、ほとんど水を飲まなかった。
その夜、アルコールを飲んだ。
などが重なった日の夜間、特に早朝、突然こむらがえりが起ります。
どうして起るの?
ほとんどは脱水が原因です。脱水に伴って、電解質(カルシウムやマグネシウムなど)に異常が起ると疲労した筋肉に痙攣が起るものと考えられます。
アルコールの利尿作用も脱水の原因となります。
夜間、ふとんの中では約160~200mlの水分が皮膚から蒸発(不感蒸泄)します。これも脱水を増幅させて、早朝の発作の原因になると考えられます。
治療法は?
水(スポーツドリンクが良い)を飲んで、局所を温めます。強い痛みはすぐに消えますが、翌日迄筋肉痛が残ることもあります。
注意することは?
特に夏期は、水分の補給が大切です。
こむらがえりが頻回に起るものは内科の病気(例えば、肝硬変、糖尿病、多発神経炎、甲状腺機能低下症、尿毒症など)が原因となっていることがあるので、内科的な詳しい検査が必要です。