痛みの話Q&Awhat symptom
フライバーク病
フライバーグ病って何? (フライバーグびょう)
特に原因なく歩くと足のゆびの付け根に痛みが出る疾患です。レントゲン写真でみると、中足骨の骨頭の部分が幅広く平らに変形しています。第2中足骨次いで第3中足骨に多く、12歳から18歳の女性に多く発症します。
どうして起るの?
成長期に骨の成長する部分(骨端核)の血液の流れが悪くなり、部分的に成長が止まる骨端症の一つです。第2ケーラー病ともよばれます。第2中足骨に多く発症するのは、第2中足骨が最も長く、靴をはくことによって長軸上のストレスがかかりやすいためと思われます。
症状は?
最初は運動すると足の前の部分の不快な感じがあり、体重が掛かると痛みが出ます。数年間無症状の時期があり、運動を機に痛みが再発します。足のゆびのつけ根を押すと痛みがあり、腫れが出ることもあります。
治療法は?
保存的治療法としては、特別な靴の中敷(金属板で裏打したもの)を使います。それでも疼痛のとれない場合は手術をします。
手術は壊死部の骨頭を切除する方法や、骨頭のつけ根の部分を楔(くさび)状に切除して、骨頭を背側に回転して固定する方法などがあります。経験の多い先生に手術をしてもらえば手術の成績は良好です。